トウモロコシ焼酎発売 JAあきがわ青壮年部が企画 地域の特産品へ

焼酎はアルコール分25%
焼酎はアルコール分25%

 JAあきがわ特産のトウモロコシで造った焼酎「黄金世代」がこのほど発売された。同JA青壮年部(青木周一部長)が、創部34年目にして初めて企画・開発し、素材の栽培を手掛けた商品。季節を問わずに楽しめる特産品として地域への広がりが期待される。(伊藤)

 トウモロコシといえば、管内を代表する特産品。秋川ファーマーズセンター前の畑直営の直売所が立ち並ぶ通りは「トウモロコシ街道」と呼ばれ、周辺の畑で6月から9月ごろまで収穫が続く。「このおいしさを長い期間楽しんでもらい、地域の活性化につなげたい」と考え出されたのがトウモロコシ焼酎だ。

 部員らが栽培したデントコーン400㌔を使用。茨城県内の酒造が白麹を使って仕込み、720㍉㍑瓶1170本が完成した。癖がなく飲みやすい味で、ロックのほかレモンやミントを添えたソーダ割りがおすすめの飲み方という。

 本店にJA関係者らを招き、7日に行われた試飲会で、青木部長が商品開発に至る経緯や栽培の苦労談などを紹介。前部長で顧問の青木崇さんからは「以前から飲み会の席で、『自分たちでお酒を造れば飲み放題だな』なんて話があった。ウイスキーを造る案も出たが、すぐ飲めるという点で焼酎になった」とのエピソードも披露された。

試飲会で焼酎の完成を喜ぶ青壮年部の皆さん
試飲会で焼酎の完成を喜ぶ青壮年部の皆さん

 商品名をつけた武田竜哉さんは「あの世代は黄金世代の名に恥じない勢いのある世代だったと後になって言われるよう、商品化を機に地域を盛り上げていきたい」と発表。 

 中心となって企画を推し進めた長屋太幹さん、馬場貴之さんは「今年はスイートコーンのゴールドラッシュで、実だけでなく芯まで砕いて仕込みに使ってみたい」と次作のアイデアを教えてくれた。価格は1本1380円。管内のJA直売所で販売。