日の出町 コミュニティバス ぐるり〜んひのでちゃん 運行開始

愛称をつけた高梨さん(左)とラッピングデザインをした吉澤さん
愛称をつけた高梨さん(左)とラッピングデザインをした吉澤さん

 日の出町は公共交通空白地帯や商業施設へのアクセス向上を目的としたコミュニティバス「ぐるり〜ん ひのでちゃん」の運行を1日から開始した。運行開始セレモニーが6月30日、ひのでグリーンプラザ(同町平井)で開かれ、町民公募で採用された愛称考案者の高梨和子さん(80)、ラッピングデザインをした吉澤洋美さん(36)に感謝状が贈られた。

 バスは運転手を含む29人乗りのノンステップバス。これまで町民のみ利用できたが、運賃100円で、町内外の誰でも利用できるようになった。西東京バス(浜田丈夫社長)が運行、管理する。

 同町では生活様式の変化、高齢化により移動手段を持たない交通弱者の増加を想定し、町民アンケートやパブリックコメントを3回に渡り実施。2018年2月に地域公共交通計画を策定し、町内循環バスの見直しが必要と判断した。

 町民アンケートで要望の多かったイオンモール日の出(同町平井)や阿伎留医療センター(あきる野市引田)等に停留所を設置。これまで町内循環や路線バスが走っていなかった北大久野地区や日の出団地入口付近をルートに追加したことで、北大久野地区の小中学生は、登下校にバスが使えるようになった。

 田村みさ子町長は「歩いて行けなかった町内の名所へバスを使って行ってもらいたい。多くの人に利用してもらいたい」とあいさつした。(藤野)