青梅市千ケ瀬町 手打ちそばの稀星が4周年 皆が笑顔になれる場所に

彩り鮮やかな旬の料理が並ぶ前菜プレート
彩り鮮やかな旬の料理が並ぶ前菜プレート

 下奥多摩橋のたもとにある「旬菜と手打ち蕎麦・うどんの店 」(青梅市千ケ瀬町、若林里実店主)が1日、4周年を迎えた。コロナ禍にもくじけず、弁当やテイクアウトを充実させ、店を維持してきた若林店主にこれまでの歩みと今後の抱負を聞いた。

 前職の社員旅行でそば打ちを体験し、にぎやかに楽しく食べた体験が店を開く動機だったという。「おいしいものを食べて、皆が笑顔になれる場所を作りたい」という思いで、2018年7月に同店をオープンした。

彩り鮮やかな旬の料理が並ぶ前菜プレート
彩り鮮やかな旬の料理が並ぶ前菜プレート

 「自分がおいしいと思うものを提供したい」と、朝3時に起きてそば、うどんを打ち、旬の地場産の食材を使い、ヘルシーな料理を提供。客の8割を占める女性には、前菜プレート、てんぷら付きの「稀星セット」(1500円)が特に人気という。

 順調に営業を続けていたが、新型コロナが流行し、休業を余儀なくされた。常連客に「稀星の料理が食べたい」と言われ、前菜プレートをベースとした10品目以上のおかずが入った弁当を580円から提供。口コミで広がり、おせちやオードブル、ロケ弁など注文が入るようになった。

 緊急事態宣言、まん延防止措置が出される中でも個人店の強みを生かし、予算や好みに合わせ弁当を作るなど、客の要望に応え続けてきた。その傍ら、そば粉を全国各地から取り寄せて配合を見直し、店内飲食再開にも備えた。

 今年3月31日に本格的に店内営業を再開。弁当、オードブルの注文は引き続き受け付けている。「『稀星の料理が食べたい』と言ってくれたお客さんのおかげでここまでこれた。これからもお客さんに喜んでもらえる食事を提供したい」と若林店主は話す。

 営業時間は11時30分〜14時30分。火曜、水曜定休。弁当は前日までの予約制、10食以上の大量注文やオードブル等は要相談。問い合わせは0428(24)3266まで。(藤野)