福生 交運社 災害支援キッチンカーお披露目 創立100周年で自社制作
自動車総合整備と販売業の交運社(福生市福生、田村勝彦社長)は22日、創立100周年記念に製作した炊き出し支援ができるキッチンカーのお披露目を同社裏手の田村征利会長宅の敷地で行った。同社関係者や取引先など90人が出席した。
同社は1922(大正11)年、初代、田村孫次郎が運送業を創業。翌年の関東大震災でトラックを使い物資や避難民を輸送し、災害復旧に貢献した。世のため、人のためという創業時からの理念に沿い記念事業に災害用支援ができる車両を製造した。
キッチンカーは、トヨタ製2㌧車アルミバン「ダイナ」を改装。荷台に2口ガスコンロ、シンク、調理台、小型冷蔵庫、発電機などを搭載。車体には創業メンバーの写真をラッピング。同社青梅工場の岡野博幸部長とギミレ・ケシャブさん(ネパール出身)ら外国人整備士も力を合わせて制作し、約半年かけて完成した。災害時の救援はもとより、子ども食堂などさまざまなニーズへの貢献も視野に入れている。
7代目の田村社長は「多くの方との交わりと助けにより100周年を迎えられることに感謝している。創業精神を忘れず、次世代にタスキをつなげるよう社業にまい進していく」とあいさつした。
式典後、災害地でボランティア活動を行う僧侶らのグループ西東京臨済会災害支援部の7人が、キッチンカーでけんちん汁を作り振る舞った。(山石)