スノーボードで五輪目指す中川さんの海外遠征費に支援を あきる野の地元住民らがCF

 スノーボードで2026年冬季五輪出場を目指す中川綾乃さん(16)の海外遠征費を調達しようと地元住民らが1日、インターネットで資金提供を呼びかけるクラウドファンディング(CF)を始めた。期間は12月23日23時まで、目標金額は130万円。

 中川さんはあきる野市立増戸中学校を卒業後、スポーツの盛んな正智深谷高校(埼玉県)に進み、現在同校の2年生。五輪を目指して練習を積み、20│21シーズンはプロツアーランキングで1位、アジアランキングでも1位になるなど活躍。夢に向かって着実に進みつつあった。

 転機は約2年前。練習中に右膝の前十字靱帯を断裂する大けがを負い、昨シーズンはリハビリのため大会出場を断念。五輪への足がかりとなるナショナルチーム加入に必要なポイントを積み上げられなかった。

 再起をかけ、今シーズンはできる限り多くの大会で結果を出し、ポイントを稼がなければならない。だが、ウクライナ侵攻や円安の影響で飛行機代や滞在費が急騰し、遠征費の全てを一家族では賄えない状況だという。

 苦境を知り立ち上がったのが、中川さんが育った同市横沢の住民ら。森井申一自治会長を代表に「応援する会」を作ってCFを開始。「公開から5日以内に達成率が20%以上になると成功率は90%」がCFの鉄則であることから、5日までの集中支援を呼びかけている。

 支援は3000円〜20万円。金額によってさまざまな特典を用意。詳細はREADYFORのサイトから「中川綾乃」で検索。