山梨中央銀行 製造業推進PT始動 半導体テーマに勉強会

 東京・神奈川に17店舗を構える山梨中央銀行(本店・甲府市)の製造業推進プロジェクトチーム(PT)が1月に発足。半導体をテーマにした初めての勉強会が13日、八王子支店で開かれた。

 山梨と東京・西多摩地域の基幹産業である製造業に特化したPTで、入行6〜15年の若手・中堅行員ら17人がメンバー。月1回程度の勉強会で製造業の基礎知識を高めながら新規顧客開拓や山梨—多摩間の企業マッチング、事業承継などをサポートしていく。

 第1回勉強会は世界経済をけん引する半導体産業がテーマ。業界紙などのメディアを通じて産業情報を提供する産業タイムズ社の秀樹事業開発部長が業界の動きや将来展望、半導体のしくみなどについて講義した。

 甕さんは独自の資料を用いて半導体の種類と役割、主に扱う企業などを紹介。海外企業の名前が目立つものの、材料供給、製造装置は依然日本が強い分野だと解説した。半導体が動く原理や前工程・後工程といった製造の手順も図を示しながら教えた。半導体市場については、「今年はメモリーの供給過剰により価格の下落が止まらずマイナス成長の可能性が指摘されているが、来年は成長が回復し、今後もまだまだ伸びる」と展望を説いた。

 参加した約30人は約1時間半の講義を熱心に聞いていた。PTを統括する羽村支店の清水支店長は「製造業のお客様とお話する際に必要な知識を身につけてもらおうというのが勉強会のねらい。地域のお役に立てるようじっくり取り組んでいきたい」と話した。

 次回は西多摩にある半導体製造装置の会社から講師を招き、着眼点の講義を受けたあと、工場見学に出向くという。(伊藤)