SEIBU LADY LINK 女性後継者の会が始動 初代会長に相馬光学の浦さん

設立総会の様子
設立総会の様子

 西武信用金庫(本店・中野区、髙橋一朗理事長)が運営する女性後継者の会「SEIBU LADY LINK」の新年会を兼ねた設立総会が1月30日、中野サンプラザであり、オンライン参加も含め会員32人が出席。初代会長に相馬光学(日の出町)の浦明子社長(48)が就いた。

 会は昨年7月に発足。1月末時点で20代〜50代以上の43人が加入する。近年、女性の社会進出への機運の高まりなどを背景に女性経営者を支援する取り組みは増えてきているが、多くは「創業者」を対象としたもの。同会はそれとは異なり、女性「後継者」を支援する。

 昨年11月のキックオフミーティングで髙橋理事長は、国内企業の99・7%を占める中小・零細企業で2025年には7割の社長が70歳になり、多くが後継者不在を課題としていることに触れ、「女性が事業を継げば後継者問題の半分は解決する」と設立の狙いを説いた。創業者が自ら目指して経営者となった人であるのに対し、後継者は必ずしも自ら望んでなる人ばかりではない点に着目し、会では会員どうしの交流や悩みの共有に重きを置いていくという。

 新年会で髙橋理事長から改めて発足の背景が語られ、会員らは食事をまじえて歓談した。参加者からは「安心して悩みが共有できる場は非常にうれしいし心強い」「コミュニティーの輪が広がりうれしい」などの感想が聞かれた。

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 SEIBU LADY LINKの会員資格は同金庫と取引のある法人の関係者で、事業を承継して概ね5年以内または親族内承継を検討している女性後継者。新規会員も募集している。問い合わせは西武信金業務企画部まで。