奥多摩町まちづくり推進事業で オクタマトリカルタが完成 野鳥の鳴き声  楽しく学ぶ

カードには野鳥の鳴き声をデザイン化した文字が
カードには野鳥の鳴き声をデザイン化した文字が

 奥多摩町に関わりのあるクリエーターが集まり、カードゲーム「オクタマトリカルタ」をこのほど製作。3月30日に完成した約250個を町内小中学校に通う児童、生徒に寄贈した。製作費には「2022年度奥多摩町まちづくり推進事業」の補助金を活用した。

 オクタマトリカルタはスマホアプリから流れる鳥の鳴き声を聞き、鳴き声に合わせた野鳥写真のカードを取るゲーム。町に生息するジョウビタキ、オオルリ、ウグイスなどの野鳥33種を厳選。カードの裏には鳥の特徴や奥多摩に飛来する季節などの情報が記載されており、遊びながら野鳥について学べる。

 中心となって製作したのは白丸湖でカヤック体験を開く後藤めぐみさんとゲームクリエーターの濱田隆史さん(氷川)。「奥多摩に新しい土産物を作りたい」とプロジェクトをスタートさせた。

 ロゴデザイン等のアートディレクションは美術家の伊藤弘二さん(棚沢)、グラフィックデザインを秋山拓実さん(氷川)が担当。写真は野鳥写真家の岡部正樹さんが撮影したものを使用した。

氷川小の野尻迅人副校長(中央)にカルタを手渡す後藤さん(右)と濱田さん
氷川小の野尻迅人副校長(中央)にカルタを手渡す後藤さん(右)と濱田さん

 自然ガイドの田畑伊織さん(昭島市)とビジターセンター解説員からは生息地等の助言を受け、約8カ月間かけて製作した。今後、量産体制を整えるためクラウドファンディングを実施するという。

 後藤さんは「鳴き声を覚えると奥多摩に遊びに来る楽しみが増えると思う。販売に向けブラッシュアップし、良い商品にしたい」、濱田さんは「奥多摩のクリエーターがアイデアを出し合い、製作できて良かった。多くの人に遊んでもらえたらうれしい」と話す。

 クラウドファンディングは4月下旬に実施予定。問い合わせはインスタグラム(okutamatorikaruta)から。(鋤柄)