あたたかみある木の御朱印帳 あきる野市牛沼の藤本商店が製造販売

御朱印帳には未漂白の生成りの和紙を使用

 藤本商店(あきる野市牛沼、関根多恵社長)が昨年秋頃から、ヒノキの無垢材を表紙に使った「国産桧の御朱印帳」を製造販売している。手に取るとほんのりヒノキの香がする。

 同社は創業70年。卒塔婆を中心に木札や絵馬など木製品を製造販売している。関根社長にはかねて、「木のぬくもりを感じられる商品を作りたい」との思いがあった。

 社員が取引先の寺社仏閣を訪れた際、一般参拝客を呼び込む手段として「目新しい木の御朱印帳が作れないか」との相談を受け、製造を企画した。

 表紙、裏表紙はたわんだり曲がったりしにくい厚みの4㍉。ニスなどコーティング剤は不使用。使っていくうちに変色するが、それも味わい深い。依頼に応じてシルク印刷で自由に模様をつけることもできる(大量発注のみ)。

 関根社長は「御朱印に限らず、俳句や短歌、ペットの成長記録などのノートとしても使える。使っていくうちに、自分だけのものになる。木の変化を楽しんでもらえたらうれしい」と話した。

 デザインの相談、未加工品の小売りも対応。問い合わせは042(559)7757まで。(藤野)