相続まるっとお助け隊 専門家チームがセミナー&無料相談会

税金について解説する村田税理士
税金について解説する村田税理士

 相続まるっとお助け隊(代表・村田累実税理士)が19日、「相続セミナー&相談会 相続・終活について考えてみませんか?」をプリモホールゆとろぎ(羽村市緑ヶ丘)で開いた。セミナーには約50人、個別相談会には14組が参加した。

 「相続まるっとお助け隊」は西多摩に事務所を構える税理士や司法書士、弁護士、行政書士などの専門家でつくるチーム。終活、遺言書作成、空き家整理、財産管理、生前贈与、相続税申告などの相談にのり、担当者がさまざまな手続きのサポートをしている。

 セミナーに登壇した田中洋一郎弁護士は相続の基礎知識ついて講演。相続されるのは財産等の権利だけでなく、借金等の義務も引き継がれること、法律で定められた法定相続人であっても相続放棄できることなどを解説した。

 遺言書は大きく分け、公証人が作成することで偽造や変造等のリスクがない公正証書遺言、要件等を自身で確認する必要があるが気軽に作成できる自筆証書遺言があると説明。それぞれのメリットとデメリットについても触れた。

 次いで登壇した村田税理士は相続税をテーマに講演。残された預貯金や現金のほか、不動産、自動車、貴金属も相続財産とみなされ、財産に応じて相続税を支払う義務があり、原則金銭一括納付と定められていると説明。毎年110万円まで子や孫に贈与しても無税である生前贈与が税金対策には有効だと説いた。

 その後開かれた無料相談会の参加者は「相続税、贈与税について疑問に思っていたことが解決できた」「事務所へ相談に行くのはハードルが高いと感じていた。今回のように無料で相談できる機会はありがたい」などと感想を話した。(鋤柄)