瑞穂町 狭山池公園 震災の爪痕残す 大石灯籠〜関東大震災から100年

灯りをともす火袋の部分を修復したことがわかる灯籠

 大石灯籠は、瑞穂町の狭山池公園(箱根ケ崎)にある。かつて残堀川と日光街道が交わる地点に建てられていたもの。関東大震災の際、灯籠が倒れ、一部が壊れた。震災後、長い間狭山神社境内に置かれていたが、1986(昭和61)年、同公園の整備に伴い修復し、再建された。

 大石灯籠は1865(慶応元)年、箱根ケ崎村が引又(埼玉県志木市)の石工に依頼し作った。高さは約5㍍。台座には中国の故事が彫刻されている。

 幕末の村は、人馬の通行も多くなってきたことから、燈明を灯し道しるべとした。町には1902(明治35)年ごろ、医師、石川三津造氏が撮影した大石燈籠の写真が残っている。(山石)