卒園生、遊びに来てね 青梅幼稚園が園舎開放 建て替え8月31日まで

横山園長(右)と道子さん

 青梅幼稚園(横山牧人園長、青梅市河辺町)は9月〜来年10月、園舎の建て替え工事を行う。取り壊される園舎を8月31日までの平日、卒園生や保護者を対象に開放する。

 同園は1950年、同市で最初の私立幼稚園として開園。園舎は1971年、現在の場所に移転した際に建てられたもので築52年。増築や耐震工事など、手を入れながら長年使ってきた。

新園舎イメージ。外壁は同市成木で
伐採した木を使い、自然を感じられるイメージにする
新園舎イメージ。外壁は同市成木で 伐採した木を使い、自然を感じられるイメージにする

 敷地内にある築34年の別棟も取り壊して園庭を拡大する予定。新たな園舎は鉄筋コンクリートの2階建て。「温かくておいしい食事を皆で食べる経験をしてほしい」との横山園長の思いで、新たに給食室が設置される。

 建て替え後は「認定こども園」となり、預かりの時間、年齢幅の拡大を予定。横山園長は「地域で子育てを頑張っている方の助けになりたいと、こども園にすることを決めた」と話した。

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 火曜・水曜(8月15日以外)の9時30分〜17時頃、園を訪問すると園舎開設当時から2017年まで勤めた元教諭の久山道子さん(78)に会うことができる。

 道子さんは2016年までの34年間、園長を務めた故久山淳さんの妻で、淳さん亡き後は半年間園長を務め、当時園教諭だった横山園長にバトンをつないだ。

 現園舎の初代卒園生は58歳になる。道子さんは「卒園生の子どもが2代で通ってくれることもあり、うれしかった」と話し、「卒園生の顔はみんな覚えているし、実の子のように大切に思っている。ぜひ園舎との別れを惜しみに、そして私にも会いにきてほしい」と話した。(藤野)