御神木のバイオリンを演奏 福生市の山内さんがコンサート キララホールで11月5日 チケット販売中
福生市武蔵野台の音楽人、山内達哉さん(41)が11月5日、ウクライナ支援チャリティコンサート「バイオリン・シネマ〜3つの銘器が奏でる映画音楽の調べ〜」を秋川キララホールで開く。前売りチケットを販売している。
コンサートでは自然災害等で倒れた木などで製作した3本のバイオリンを演奏する。尺八やピアノ、ギター、チェロなどの演奏家と共に、「ライトライム」「ひまわり」「タイタニック」などのテーマ曲を披露する。
宮崎県出身。桐朋学園大学短期大学部音楽科入学を機に上京。卒業後は日本の歴史や風景をテーマに、バイオリンと尺八などの和楽器と共演するスタイルを確立。演奏、作曲活動のほか、音楽を通した町おこし活動にも注力。「長崎県おじか国際音楽祭」「宮崎県都城島津音楽祭」「ASAGO芸術音楽祭」などのイベントのプロデュースも手がける。
2012年、東日本大震災の復興支援を目的に「TSUNAMIバイオリンプロジェクト」を始動。「大震災を風化させてはならない」と、津波で生じた流木からバイオリン、ヴィオラ、チェロを製作し、800人以上の音楽家による演奏リレーを世界各国で行った。
18年には天空の城「竹田城跡」(兵庫県)で枯死したアカマツで「天空のバイオリン」を、昨年は台風で倒木した高千穂神社(宮崎県)のケヤキ、狭野神社(同)のスギで「御神木のバイオリン」を製作。3本のバイオリンはストラディバリウスなどの名器の修復で知られる中澤宗幸さんが手掛けた。
山内さんは「3本のバイオリンの音色を聞き比べていただけたら」と話す。
開催時間は14時〜16時。キシノヒロシ友情出演。チケット当日3500円(前売り3000円)。高校生以下無料。売上の一部は日本赤十字社「ウクライナ人道危機救援金」に寄付される。チケット購入は左のQRコード、または090(4740)1779から。(鋤柄)