五日市かき氷街道を行く 店ごとにこだわりの味
五日市のメイン通り、檜原街道沿いに、かき氷のお店が2軒ある。近くにありながら各店が別路線を行き、異なる客層を取り込んで上手に住み分けができているようだ。ここを密かに「五日市かき氷街道」と名づけて紹介する。(伊藤)
種類豊富で庶民的
純氷のかき氷 喫茶 夏竹
食料品店「丸市屋」で夏の間だけ営業する「喫茶夏竹」のかき氷は1杯150円~250円と庶民的。種類も豊富で20近くある。子どもが小銭を握って買いに来られる気楽さが人気で、自転車ライダーの立ち寄りスポットにもなっている。
60年近く氷の卸売りを手がけ、仕入れた氷でかき氷の販売を始めて30年余り。不純物を取り除きながら48時間かけてゆっくり凍らせた純氷を使っている。「家で作るのと違って水くさくない」「フワフワしている」と氷の味に定評がある。
午前8時30分~午後7時。月曜定休。042(596)0513。
アルプスの天然氷を使用
自家製シロップで 野外テラス水の音
黒茶屋内の「野外テラス水の音」のかき氷は、冬の自然の寒さを利用してゆっくり凍らせた天然氷を使用。原料となる水は南アルプス八ヶ岳山麓の名水を使っている。純度の高い氷は雑味がなく、ふわっとしていて、口に含むとサラッととける。
味はいちご、抹茶小豆、柚子蜜の3種で、シロップやあんこはすべて手づくり。
いちごはゴロっとした果肉入りのやわらかいジャムのようなシロップ。練乳が回しかけてあり、子どもにはいちばん人気だ。自家製あんこがのった抹茶は不動の人気。柚子は後味がさっぱりしていて大人の味。それぞれにファンがいるという。
価格は3種とも900円。平日正午~午後4時、土日は午前11時~午後5時。火曜定休。042(596)0129。