瑞穂町図書館リノベーション 利用者に意見聞く講演会、ワークショップも  2021年度完成目指す

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リノベーションが計画されている瑞穂町図書館

瑞穂町は今年度から、町図書館(同町石畑)のリノベーションに向けて、基本計画の策定と基本設計、実施設計を行う。来年度から改修工事に入り、完成は2021年度を予定している。
同町図書館は1973年に建てられたもので、築45年以上が経過している。2014年度に行った耐震診断では基準を満たしているものの、設備の老朽化が激しく雨漏りが多発し全館空調設備も使用できない状況。エレベーターがなく、トイレを含めバリアフリー化されていないことから、ユニバーサルデザインにも配慮しつつ外構を含めた図書館機能の拡充、誰もが利用したくなる快適な施設を目指し、リノベーションすることになった。
町は今年3月、改修工事基本計画と基本設計・実施設計の業務を実施する契約候補者を公募型プロポーザル方式によって選定。設計事務所スターパイロッツ(目黒区、三浦丈典代表)が最優秀者に選定された。
図書館の敷地面積は2795平方㍍(駐車場等含む)、延床面積1348平方㍍(鉄筋コンクリート造3階建)。蔵書数約13万5000点(CD、DVD含む)。概算工事費は約6億円。

15日に講演会
町は計画に町内外の利用者の意見を取り入れようと15日、同町郷土資料館けやき館(同町駒形富士山)で瑞穂町の図書館をつくるシンポジウム、読書講演会「2冊の本から考える、みずほのまちと図書館の未来」を開催する。
講演するのは、『こっそりごっそりまちをかえよう。』(彰国社)著者の三浦代表。また『未来の図書館、はじめます』(青弓社)の著者で、町図書館の基本計画策定に携わるアカデミック・リソース・ガイド株式会社の岡本真代表も講演する。講演後、同町図書館の町田陽生館長と三浦、岡本両代表での座談会も行う。
観覧者にはアンケートに答えてもらい、町図書館の方向性や、どういう図書館がいいか、などの意見を集める。さらに住民の意見を取り入れていくため、9~11月でワークショップを開催する予定。同町担当者は「町内外から幅広くお越しいただいて、利用者のご意見をお聞きできれば」と話していた。
開演は午後2時(午後1時半開場)。観覧無料。観覧希望者は電話またはメールで町図書館へ申し込む。メールの場合は件名に「読書講演会申込み」と入れ、本文に参加者全員の名前・電話番号を明記しtoshokan★town.mizuho.tokyo.jpまで。問い合わせ、申し込みは042(557)5614まで。(佐々木)

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