青梅のアーティスト YASUSAKUさん 青梅の魅力、アートで伝える 独自の技法「フォトミクスト」で 20日~来月2日、2年ぶり個展

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展示予定の作品を手にするYASUSAKUさん。右は青梅駅、左は河辺駅のそばで撮影した写真を下地にしている

青梅市梅郷のアーティスト、YASUSAKUさん(37)は20日~来月2日、同市東青梅のカフェパセアールで、「青梅」をモチーフにした個展「絵の中で変わる街 YASUSAKUが描く青梅」を開催する。オリジナルの技法「フォトミクスト」で制作した作品と、スマホで撮影した画像を独自の感性で加工した作品を多数展示する。
YASUSAKUさんの技法は、自身が撮影し印刷した写真の上にクレヨンで絵を描いていくもの。フォトミクストは「フォト」(写真)と「ミクスト」(プラスアルファ)を合わせた造語だ。独自の感性を生かした現代アートは国内外で評価され、2008年に澤乃井ガーデンギャラリー(同市沢井)で開催した初個展には約500人が来場。以来、市内や都心部で7回の個展を開催してきた。
制作を始めたのは20歳のとき。当初は写真などを下地にし、印刷物を切り貼りしたりスプレーで色付けしたりしていた。「行き詰まると新しい技法が生まれる」と振り返るように技法は徐々に変遷し、2014年にクレヨンをぼかして塗る現在の技法にたどり着いた。
23歳で洗礼を受け、キリスト教徒になった。現在は教会に通いながら制作に励む。「若いときの作品は自己主張するためのものだった。ただ教会で学ぶなかで、僕の作品は人を幸せにするためのものだと思うようになった。世のなかに光を照らし、人を明るくするために自分は絵を描いている」という。
2年ぶりになる個展のテーマは「青梅」。街を歩き、撮りためた写真を下地にしている。また「スマホでアート」としてインスタグラム(@yasusakku9)で公開している、青梅の街をスマホで撮影しアプリで加工した作品も展示する。「青梅はかっこいい街。僕の作品を通じてその魅力に気づき、青梅に住む人が自分のまちに誇りを持ってほしい」と意気込む。
作品は家業の土産物店「伊藤薗」の店内で常設展示している。個展の開催時間は、月~金曜の午前7時半~午後6時、土・日曜は11時~。28日は休業。問い合わせは0428(22)6117パセアールまで。(佐々木)