大賞に鹿野さんの立体作品 奥多摩訪ね文章添える おくてん初の公募展 奥多摩町

おくてん実行委員会(海野次郎委員長)が奥多摩町せせらぎの里美術館と共催した初の公募展「奥多摩ものがたり」の入賞作品が決まった。大賞に鹿野裕介さん(福生市)の立体作品「Public welfare lake」=上写真=が選ばれた。展示は同美術館で来月29日まで続く。

公募展には町内外から46の応募があった。ユニークなのは応募条件で、年齢、国籍、ジャンルは問わないが、応募前に奥多摩を訪ね、作品に文章を添えることが求められた。

たとえば大賞の鹿野さんが書いたのが下写真の文章。それぞれの作者が奥多摩で感じたことや奥多摩との関わりなどについて書いており、興味深く読める。展示会場で冊子(無料)を入手し、スマホで作者名の上のQRコードを読み込むと画面に作品画像が表示され、会場を離れても何度でも作品を楽しめる仕掛けになっている。

その他の入賞者は次の通り(敬称略)。【審査員特別賞】山口小絵子、菅野道明、松田隆志【カモシカ賞】小川まり子(伊藤)