「青梅大祭」が中止 500年の歴史を刻んだ伝統行事
5月3日に青梅駅周辺で行われる青梅市の伝統行事「青梅大祭」が中止になった。3月27日、大祭実行委員会が発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮した。
大祭は2013年に500年の歴史を刻んだ伝統行事。12町の山車が青梅街道を巡行し、居囃子の屋台が9カ所設置され、各団体が個性ある囃子を披露する。また、青梅街道を埋め尽くす露店が祭を彩る。
大祭が中止になったのは1912(明治45)年の明治天皇崩御の際。同年から14(大正3)年まで取りやめた。その後は太平洋戦争により中断した。昭和天皇崩御の89(平成元)年は自粛して開催。東日本大震災の2011年は中止した。
昨年は天皇陛下即位の祝賀式典を行い、12町の山車が同駅前ロータリーに初めて集結。万歳三唱や囃子の競演などで新時代の到来を祝った。
それから1年、国内外の社会情勢は厳しい状況にさらされている。(岡村)