薪釜ピザのヨシゾー withコロナ時代の店づくり 網戸で換気、ポスター掲示
あきる野市などで薪釜ピザ店を5店舗経営するYOSHIZO(ヨシゾー、金村芳昭社長)は4月13日~26日、5店舗すべてを休業し、新たに始まるwithコロナ時代に適した店のあり方を検討、準備する期間に充てた。
アルバイト・社員には再開に備えて体調を整えてもらい、幹部らは連日、オンライン会議などで情報と意見を交換。大手飲食店の取り組みなども参考に席を間引いたり、カウンター席と厨房の間に飛沫防止の透明シートを設置したりする対策を取り入れた。
さらに全店舗を改修して換気用の網戸を設置。従業員のマスク着用や消毒を徹底し、5人以上の団体客にテーブルを離して使うようお願いするなどの取り組みが一目でわかるポスターを店内に掲示。同社の公式サイトでも発信していく。
一方で休業中にもかかる固定費やコロナの影響による売上の落ち込みを4月前半に試算し、融資や助成金の申請を早めに済ませた。早々に融資の入金があったことで安心して従業員に休業手当を支給でき、この先の経営を考えることに集中できたという。
金村社長(51)は「コロナが一旦収束しても、以前の社会には戻らない。安全対策にどのくらいきちんと取り組んでいるかがお店選びの一つの基準になると思う。お客さんや世の中の動きを注意深く見ながら時代に即した店づくりをし、選ばれる店にしていかなければ」と話した。売上減少を補う策は煮詰まりつつあるという。
増戸店、五日市店は6月1日に再開を予定している。