秋川駅北口会の飲食店11店舗 独自のタレでレバ刺し提供 まちおこしに一役
レバ刺しであきる野を元気に――。市内で共通のレバ刺しメニューを提供する飲食店が、のぼり旗を掲げてPRに乗り出した。店主らは市内全域に取り組みを広め、レバ刺しで店に客を呼び込みたいという。(伊藤)
レバ刺しでまちおこしに取り組むのは、秋川駅北口会(工藤孝平会長)加盟の飲食店11店舗。大分県の食肉加工業者がハムの加工技術を駆使して開発した、生に近い食感、食味、色を保ったレバーのハム「さしみーと」を「レバ刺し」として提供している。
昨年春、関東で唯一「さしみーと」の卸売りを手掛けるムサシノミート(本社・瑞穂町)の紹介で、秋川駅北口の「膳と宴秋川店」と「炭火焼肉らん」の2店が牛・鶏のレバ刺しを始めた。2012年の食品衛生法改正によりレバーの生食が禁止となった後も「レバ刺し」には根強いファンがおり、メニューに加えるとたちまち評判に。
客の反応がいいことから今年初めに取り扱い店が9増え、各店がタレの味や盛り付けを工夫して提供し始めた。「膳と宴」ではごま油とおろしニンニク・ショウガの正統派タレ、「らん」ではねぎポン酢、「馬い鶏」では九州の甘いしょうゆとスライスニンニクといった具合に店独自の味が楽しめる。同様の技術で開発したユッケも全店で扱う。
北口会会長で居酒屋KAI店主の工藤さん(49)は「レバ刺しは白いご飯にもお酒にも合う。どの店でも自信をもってすすめられる『押しメニュー』になっている」と話す。膳と宴の杉渕義明店長(51)は「宇都宮の餃子みたいな感じで、あきる野全体でレバ刺しに取り組めば、まちおこしになるのでは」と期待。
レバ刺しをあぶったり焼いたりして新メニューの開発にも取り組んでいる。メニューの問い合わせは各店へ。「さしみーと」の新規取り扱いについては042(555)2253ムサシノミート・植松さんまで。