小林敏也 画本宮沢賢治原画展 奥多摩 せせらぎの里美術館で1月24日まで

「雨ニモマケズ」「ポラーノ広場」の全原画

奥多摩町立せせらぎの里美術館(同町川井)で来年1月24日まで、「小林敏也画本宮沢賢治原画展」が開催されている。スクラッチ、木版画、油彩、水彩などさまざまな技法で描かれた原画が展示されている。

小林さん(青梅市柚木町)はイラストレーター、デザイナーとして、多くの本の装丁や挿絵を手掛ける。これまで16冊出版した「画本宮沢賢治」シリーズではイラストだけでなく、文字、装丁、紙選びまで行った。2003年には岩手県花巻市が主催する宮沢賢治賞を受賞した。

「雨ニモマケズ」「ポラーノの広場」の全原画が飾られた壁面は見応えがあり、画本の世界に引き込まれる。「セロ弾きのゴーシュ」の原画の横にチェロを置くなど、物語にまつわるオブジェも展示されている。古民家を思わせるせせらぎの里美術館が宮沢賢治の世界観を一層引き立てている。

開館時間は10時~16時(最終日15時まで)。月曜休館。入館料は大人300円。問い合わせは0428(85)1109まで。(鋤柄)