モデル商店街の二宮商栄会 オンラインで取り組み発表

オンラインで参加者と情報交換する二宮商店会の皆さん

東京都が主催する「2020年度商店街リーダー実践力向上塾(全4回)」の第3回が11月24日、オンラインで開催され、今年度のモデル商店街になっているあきる野市の二宮商栄会(井上泰樹会長)が取り組みや課題を発表。参加する都内の20商店会と情報交換した。

二宮商栄会は50年ほど前に発足。昭和の最盛期には30〜40の店があり、商店街活動も活発だった。その後の人口流出に伴い店舗数が減少。2016年、8店まで減った加盟店を増やそうと会則を改め、物販だけでなく飲食店や理美容店も加入できるようにした。18年からはウェブサイトの立ち上げやSNSでの情報発信に努め、加盟店は15店にまで増えた。

今年は江戸時代に地元の酒蔵で造られていた日本酒「八重菊」の復活や二宮マルシェなどに新たに取り組み、地域の活性化や新規客の呼び込みにつなげている。

こうした商店会の概要や取り組みを井上会長が発表し、他地域から質問と提案を受けた。井上会長は「コロナ禍の中、オンラインで他地域の情報が得られ、刺激とアイデアをもらった。これまでやってきたイベントを充実させる方向で、前向きに取り組んでいきたい」と話した。(伊藤)