青梅 小澤酒造 澤乃井純米大吟醸が最高位パリの日本酒品評会で
小澤酒造(青梅市沢井、小澤幹夫社長)の「澤乃井純米大吟醸」がフランス、パリ市内で20日に開催された日本酒品評会「Kura Master 2021」で最高位のプレジデント賞を受賞し、日本各地の312の酒蔵より出品された960銘柄の頂点に立った。
Kura Masterは2017年から開催されている日本酒コンクールで、世界で日本酒がワインのように選ばれるようになることを目標に創立された。審査員は、フランスの一流ホテルのソムリエやバーマン、レストラン、料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルで構成され、フランスの食文化で大切にされる「食と飲み物の相性」に重点を置き審査する。
本年度は、45銘柄にプラチナ賞が与えられ、その中からトップ16が選出された。さらにそこからプレジデント賞を含む6つの賞が選ばれた。同酒造は2018年、20年に「純米吟醸東京蔵人」がプラチナ賞を獲得したが、最終審査に進んだのは初めて。
受賞した酒は、同酒造が1702年の創業以来受け継いできた技術を駆使して作り上げたもの。先代の順一郎さんが発売して以来、定番商品としてリリースしている。華やかな香りと気品溢れる味わいが特徴だ。
同品評会の審査員長、グザビエ・チュイザ氏は「表現豊かな香りに圧倒された。口に含むと柔らかな触感が響き合い、日本酒だけが持つ、美食との調和性の核となる軽い苦味を帯びながら、最後まで長い余韻が残る。偉大な日本酒だ」と評した。
小澤社長は「東京五輪が開催された年に、東京のものづくりが評価されたことがうれしい。東京というと都会的なイメージが先行しがちだが、東京には素晴らしいものづくりがある。おいしい野菜も肉もある。おこがましいかもしれませんが、そのような東京の魅力を世界に発信する一躍を少しでも担えたのではないか」と受賞の喜びを語った。
澤乃井純米大吟醸は四合瓶3300円、一升瓶6600円。澤乃井取扱店、オンラインショップで購入可。問い合わせは0428(78)8215まで。
(鋤柄)