五日市舞台のヒーロー登場 清流剣イツカリバー
あきる野市の五日市地区を中心に活躍するヒーロー「清流剣イツカリバー」の動画撮影が進められている。撮影するのは同市五日市に住む石川佳人さん(29)。「動画をインターネットで公開したり、地元のイベントなどでヒーローショーを行なったりすることで、五日市をPRしたい」と話している。
石川さんは小さいころからアニメや特撮が好きで、それが高じて現在はスーツアクターとして各地のヒーローショーなどに出演している。自作の特撮作品も撮影にも取り組んでおり、自ら劇団HAMSTER(ハムスター)を立ち上げ、イツカリバーの撮影に臨んでいる。
地元を舞台にしたヒーローを撮ろうとした動機は2つ。商店街から活気がなくなっていくのに寂しさを感じたことに加え、尊敬する曽祖父、石川虎一郎が五日市と八王子を結ぶ乗合自動車会社、五王自動車の創業者であったこと。「自分も曽祖父と同じように地元に貢献したい」と考えた。
昨年、地元東町の祭りでイツカリバーヒーローショーを披露すると、近所の話題を独占。「イツカリバーが話題になり、未来を担う子どもたちにひとつでも多く五日市の町や自然の魅力を伝えたい。地元の活性化につながれば」と石川さん。「五日市の自然や町を舞台にした物語をこれからどんどん撮影していく予定。いずれは、地元企業とコラボレーションしたウェブCM動画なんか仕掛けていきたい。まずは地元のお祭りやイベントでヒーローショーをやって認知度を上げたいですね」と意気込む。
現在はTwitterを通して撮影経過を発信している。Twitterは「劇団HAMSTER@ET_HAMSTER」まで。出演依頼や質問などを受け付けている。
■イツカリバーはこんなヒーロー!
イツカリバーはオリオン座の向こうにある星から上司の異動命令で五日市に派遣されたヒーロー。異動前は警備隊員として働いていた。現在は五日市で地球の自然を守り、五日市に不法投棄を繰り返す悪の宇宙人「ギャット星人」の討伐や宇宙外来種の排除の任務に就いている。
イツカリバーの曽祖父も明治時代に五日市へ派遣されており、その時に持ち帰った五日市憲法草案にイツカリリバーの星の人たちは感銘を受けた。五日市憲法は星の憲法として施行されているという。イツカリバーは戦闘の際には「五日市憲法」の理念を体術で表現した「五日市拳法」を操る。(小澤)