あきる野 ドローンなんでも屋が設立1周年 ドローンで課題解決を

工場の保守業務として、ドローンで屋根や外壁の状態を撮影する例
工場の保守業務として、ドローンで屋根や外壁の状態を撮影する例

 「ドローンなんでも屋」(あきる野市秋留、田中栄次代表)は4月で設立から1周年を迎える。ドローン(無人航空機)を使ったビジネスプランを依頼者と一緒に考え具体策を提示するというニッチな分野で活躍を目指す。

 事業の柱は3つ。ドローン事業の内製化を検討する企業向けのコンサル、建物等の基礎調査、安心して飛行を楽しめるドローンフィールドの運営だ。この1年、工場のインフラ点検のプログラムを都内企業と共同開発。造園会社の資材運搬にドローンを活用し、市内で複数回、空撮会を開催するなど実績を積んだ。

 代表の田中さん(46)は防災士の資格を持つ。日本で今ほどドローンが普及していなかった2017年、ドローンビジネスの成長を見込んで前職から転身。スクールで操縦を学び、指導にも3年間携わった。台風被災地でのドローンを使ったボランティア経験から「安全」へのこだわりは人一倍強く、スクール時代から衝突や墜落などの事故は1件も出していないという。

 田中さんはドローンの魅力を「人が入れない危険区域や狭い場所でも空撮や運搬などの作業が可能なこと」と認識。無限の可能性に期待を抱く。「ドローンでこんなことはできないか?」といった相談から課題解決につながる活用法が見つかることも多いため、「気軽に問い合わせてほしい」と呼びかける。

 ドローンの普及拡大に伴い国内の法整備が進む。6月20日から100㌘以上のドローンは国土交通省への機体登録が義務化され、22年度中には操縦の民間資格と並び国家資格が誕生する。

 同社ではこうした情勢の変化を把握しつつ、機体購入の仲介や申請・登録サポートも行っている。

 事業の詳細は「ドローンなんでも屋」で検索。問い合わせは080(2379)6381まで。(伊藤)

 

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