「梅の内」青梅市梅郷6丁目 人柄と味の良さで客が絶えない 古民家で国内産十割そばを

そば「梅の内」(2) 青梅市梅郷6丁目の手打ちそば「梅の内」(渡辺基男店長)は築200年の古民家で国内産十割そばを提供している。
開業して10年。店主の渡辺さんのおだやかな人柄と手打ちそばの味の良さで囲炉裏のある座敷はリピーターや常連客でいつも人が絶えない。板張り、囲炉裏、和紙の灯り、3種類の腰高障子の室内に風情がある。
麺は常陸秋そば、北海道の北早生使用。つゆはかつおだしのさっぱり味で細麺の十割そばによく合う。力そばや鴨南蛮が美味。一品料理の自家製刺身こんにゃく、そば豆腐、そばがきもおすすめ。
梅郷生まれの梅郷育ち。総務省を定年で退き、生家を少し改造し「梅見客にそばでも食べてゆっくり梅を見てもらえばという気持ちで店を開いた」と渡辺店主。元地芝居「基男一座」の座長でもある。
「商売はむずかしいけれど自分が打ったそばを『おいしかった。また来るよ』と声を掛けてもらえるのを励みに今日まで続けて来られた。すべて手打ちだから健康でないとできない。丈夫なかぎり続けたい」。
20席。11時30分~3時ごろまで。3月は月曜のみ定休。20日は営業。0428(76)2358。(吉田)