1泊15万円の グランピングサイト 奥多摩町に3月オープン

グランピング1

1泊15万円のグランピングサイト「サーカスアウトドアTokyo」(奥多摩町川野290‐1)が、3月の正式オープンを前に18日~21日、プレオープンした。
運営するのはノックスインタービレッジ(世田谷区、石山学代表)。同社は2015年から3年間、山梨・道志村、長野・軽井沢など10カ所を旅しながらグランピング事業を展開してきた。常設テントを構えるのは奥多摩町が初めて。
同サイトは奥多摩湖を見下ろす山中の約4000平方㍍の敷地に、玉ねぎ型のかわいい外観をした5棟のテント(暖房完備)=上写真=を設置。家具メーカーと提携して豪華な内装を施し、一流ホテルで修行を積んだシェフが作るコース料理でもてなす。
宿泊料金(税抜き)は1人1泊3万5000円~15万円で、料金が高いほど豪華になる。たとえば最高級の1泊15万円のテントは、1910年代ヨーロッパの骨董家具で統一。インテリア総額は2000万円を超す。

グランピング2
総額2000万円を超す豪華な家具

自身、大のアウトドア好きという石山代表(36)。だが、友人にはキャンプ未経験者が多く、そうした人でも自然の中で快適に過ごせるキャンプを、とグランピング事業を手がけた。
「都心で忙しく働く人の時計の針をゆるめるため、『何もしないことをする』がテーマ」と石山代表。「とはいえ都会の人は何もしないと不安になるので、ヨガやキャプファイヤーなどゆったりした時間を過ごしてもらうためのサービスは用意しています」と話す。
16日に現地を視察した河村文夫町長は、これまでと違うアウトドアの客層が見込まれるとし、「恐らくこの事業はいろんな意味で反響を呼ぶと思うし、呼んでほしい」と、町有地を活用した新事業に期待を寄せた。
同社は3月の正式オープンに向け入浴施設を建設中で、テントも6棟増設する。来月から宿泊予約を受け付ける。詳細は公式ウェブサイトで確認を。
*グランピングとは、グラマラス(豪華な)とキャンピングを合わせた造語。(伊藤)