自然食品、ハンドメイド雑貨… 地元に根付くこだわりの店 福生 エイプリルトーン

SONY DSC 国道16号から一本裏道にあるエイプリルトーン(仲川摩理店主、福生市福生)は、環境に負荷の少ない食品や雑貨と、オリジナルミリタリーグッズを扱う個性的な店。店内には、こだわりの食材を使ったカフェ「いろのね」もあり、さまざまな客層から人気を集めている。
先代が店をオープンしたのは約40年前。基地内にも店を持ち、福生ならではのおみやげグッズを販売してきた。仲川さん(35、同市福生)が店を継いだ後、自然食品やハンドメイド雑貨などを販売するように。そういった経緯から、今でもジャンルの異なる商品が同じ店内に並んでいるのだという。
ただ、仲川さんが02年に店主になった当初は、パンクグッズをアメリカから買い付けて販売していた。その路線を大きく変えたきっかけは、映画『六ケ所村ラプソディ』を観たこと。青森県六ケ所村の核燃料再処理工場の周辺で暮らす人々にスポットを当てたドキュメンタリーで、「日本は平和だと思っていたのに、そうじゃないんだって驚いて。自分ができることは何かと考えるようになって、買うものや食べるもの、商品として扱うものも変えるようになった」と振り返る。
「自分がいいな、と思えるものは何でも扱っていますね」と仲川さん。自然食品や環境負荷の少ない化粧品類、衣類、食器類など約2000以上のアイテムがそろう。なかでも人気が高いのはオーガニックスパイスの小分け売り。少量から無駄なく購入でき、何を買ったらいいかなどの相談にも応じてくれるので初心者でも安心だ。
エイプリルトーン3 また、店内のカフェでは、そのスパイスを使ったカレーなどが味わえる。仲川さんは「ごはんは、自然米の酵素玄米。季節のものをバランスよく食べられるよう作りたいと考えています。今後はカフェも充実していけたら」と話していた。
問い合わせは042(553)5910まで。(佐々木)