沢井柚子チョコレート みたけ歩楽里道などで販売

古くからのユズ産地、青梅市沢井。香りが強く苦味が少ないという当地特有のユズの味を見事に生かした菓子がある。「沢井柚子チョコレート」。香り豊かな柚子のピールをビターチョコレートでコーティングした上品な味だ。水分量の多い柔らかめのピールを使っているのも他にない特長。しっとりした口当たりが好まれている。

ゆずチョコ
沢井柚子チョコレートを手にする澤田さん夫妻

柚子チョコを作っているのは、沢井のユズを使った商品開発に取り組む「ちとべ」の澤田文雄さん(72)、幸子さん(71)夫妻。すでに商品化していた柚子ようかん、柚子ジャム、柚子甘露煮に次ぐ商品として2016年2月に発売した。

そのきっかけとなったのが、旅先で購入した類似商品。二人に柚子ピールを作るノウハウはあったため、「少し頑張れば、沢井のユズの良さを生かした、もっと良い商品が作れるのでは」と直感した。

ただ、チョコレートの扱いに関しては素人。青梅ブランドプロジェクトの野本昌美さんを介して同市千ヶ瀬の巻きチョコ製造会社「プラム」の師井義幸社長を紹介してもらった。チョコレートの品質を安定させるテンパリングなど基本技術を教わり、ピールにチョコをまんべんなく絡めるコーティングの手法も一緒に考えてもらった。乾燥具合や成型など試行錯誤の末、商品化を実現した。

1箱750円(税込み)。御嶽駅前のみたけ歩楽里道、同市沢井の福島屋酒店で販売中。問い合わせは080(1326)1186澤田さんまで。(伊藤)