働く人の思いや志を学ぶ 増戸で「あきる野の職場見学」 小中学生14人が参加

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近藤醸造場を見学する参加者

あきる野市増戸地区の地域子ども育成リーダーと市が協働で行う「あきる野の職場見学」が先月18日にあった。小中学生14人が参加し、仕事について学んだ。
世の中にさまざまな仕事があることや、働く人がどんな思いで仕事に向き合っているかを知り、将来仕事を選ぶ際の参考にしてもらおうと実施した。
当日は同市山田の近藤醸造、同市伊奈の秋川消防署を見学。森の下防災公園では秋川駅前でSTEPS UN LIMITEDを主宰する本多英史さんの指導でヒップホップダンスを体験した。
このうち近藤醸造では近藤寛社長が、1908(明治41)年に創業し、「醤油を通じて、世の中に貢献する」を企業理念に会社を営んでいることを説明。
「55年に全国で約6000あった醸造工場は一昨年で1211まで減少しているが、世界無形文化遺産に登録された和食の中心となる調味料であり、誇りを持って守っていきたい」と話した。
参加者へのメッセージとして「自分はこんなことをやりたいという、夢や目標は持ってほしい。それを叶えるために今は勉強をして欲しい」と呼び掛けた。
秋川消防署では、ポンプ車や10㌧の水を積む水槽車、山岳救助車など消防車両について学び、実際に消防服と酸素ボンベを背負って重さを体感した。
6人で参加した同市立増戸中学校の3年生は「将来の仕事を考える上で参考になった」と感想を話した。
同育成リーダーで、今回の見学会をお膳立てした起業コンサルタントの田島義昭さん(64)は「どんな思いで仕事をしているのか、選んだ動機などを聞くことはきっと役立つはず」と話していた。 (岡村)