朗らかな店主に会いに行く 今年で開店10周年 パン屋すず 優しい食材で手作りの味

近くを通るとつい会いたくなるのが、甘さ控えめの自家製あんこが入った「おやき風のあんぱん」(130円)。東秋留駅から徒歩2分ほど、線路沿いにある「パン屋すず」(あきる野市二宮、鈴木真紀店主)の人気商品だ。
店主の鈴木さんが仕入れからすべて一人で切り盛りしている同店。「なるべく安心して食べてもらえるように」と国産小麦や天然酵母、無精製の砂糖など、良質な食材を使い、あんこやジャム、ソースなどはほとんどが手作りだ。豆乳クリームパン(100円)に入っている、手作りの豆乳カスタードクリームは優しく懐かしい味がする。
今年で開店10周年。取材していると次々に常連客が訪れ、鈴木さんと談笑しながらショーケースの中のパンを選んでいく。いつも朗らかな鈴木さんに会うのも楽しみなのだ。
自身の心の状態がパンの焼きあがりを左右することもあるそうで、「浮かれてもダメ、沈んでいてもダメ。なるべく平常心でいることが大事」だとか。今年の目標を聞くと「浮かれずめげず、小さな成功を積み重ねていく1年に」と話してくれた。
そのほかクリームメロンパン(190円)、チョコクリームパン(130円)なども人気。焼く数は限られているが、通常午前11時ごろにはほとんどの商品が焼き上がる。年始は4日から。営業時間は午前10時~午後6時(今月4日と5日のみ5時まで)。月・火曜定休。問い合わせは090(6799)1126まで。(佐々木)