体力向上推進優秀校に 体力アップの取り組み評価 バス通学児多い檜原小

檜原運動表彰
表彰状を手にする檜原村教育委員会職員

檜原村立檜原小学校(乙津秀敏校長、全校児童数54人)はこのほど、東京都の「子供の体力向上推進優秀校」に選ばれた。2017年度から続けてきた運動を促す取り組みが実を結んだかたちだ。
優秀校選定は、児童・生徒の体力向上に向けて優れた取り組みをしている学校を都が表彰するもの。19年度は102の区市町村立小中学校が選ばれた。
檜原小ではほぼ全員がバス通学しており、徒歩通学と比べ日常的に体を動かす機会が少ない。毎年実施される都の統一体力テストでは都平均を下回る学年もあり、基礎体力の低さが課題となっていた。
17年度から学期に1回程度、体力向上週間を設置。教員が児童に積極的に運動するよう呼びかけている。このほか「元気アップウィーク」と題して月のうち1週間、校庭に100㍍走のラインを引き、子どもたちが自発的に運動したくなる環境を作ったり、「元気アップカード」を使って家庭での運動を促したりする取り組みを続けてきた。
19年度の体力テストでは初めて全学年が都平均を超えた。乙津校長は「少しずつ取り組んできたことの成果が出始めている。体力テストの結果も含め評価されたのではないか」と話している。
西多摩ではほかに青梅市立新町小、福生一小、羽村西小、羽村一中、あきる野市立東秋留小、同一の谷小、同増戸中、瑞穂一小が表彰された。(伊藤)