あきる野市五日市小 工夫凝らした学習動画 休校中、過ごし方のヒントに

臨時休校が長引く中、あきる野市立五日市小学校(遠藤裕孝校長、全校児童数432人)は独自で学習動画を作成し、9日から同校児童限定で公開を始めた。

取材日の14日までに配信された動画は9本。内容は全学年で気軽に取り組める学習、自宅で楽しめる音楽、運動不足解消のための体操、手洗い方法などで、それぞれ10分程度にまとめられている。教職員らのユーモアや個性も垣間見える内容に仕上がっている。

配信のきっかけは、臨時休校中に何ができるか教職員らが話し合うなかで「顔が見られたら保護者も生徒も安心できるのでは?」との提案があったこと。「やれることはやってみて、問題が発生したら修正すればいい」と遠藤校長(62)からの後押しがあり、発案者の一人である藤谷謙悟教諭(43)が中心となり動画作成が始まった。

教育現場でも時差出勤と在宅勤務が始まり、時間や人員が限られている。そんななか、動画編集経験のある新入職員も携わるなど、教職員が力を一つにし撮影から配信まで行っている。その甲斐あって保護者からの感想は「子どもたちが自宅学習を始めた。毎日見ている」「どんな先生がいるか顔が見られてうれしかった」など好評だ。

藤谷教諭と共に同取り組みに力を入れる川島一真教諭(37)は「会えない日々が続くが、動画を見ながら学校再開を楽しみにしてほしい」。動画にも登場している髙久享子教諭(43)は「生活リズムを崩さずに、やれることに取り組んでほしい」と話す。遠藤校長は「学校再開まで病気にならないよう日々生活してほしい。また会える日を楽しみにしています」と話していた。

今後は1日おきのペースで配信予定。動画の内容に合わせたワークシートもダウンロードできる。(木住野)