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福生市と羽村市は2020年度、ふっさ・はむら多文化共生事業協議会を設置した。両市で連携し、居住する外国人と日本人の共生に関する課題を共有し、解決策を検討していく。

隣接する両市は市民などの往来が多く、外国人比率が高い。福生市が6・35%、羽村市が2・56%。多摩26市の中で福生市が1位、羽村市が4位で、日本人と外国人の共生への施策が課題になっている。

昨年4月に改正入管難民法が施行され、外国人材の受け入れが始まったことで外国人居住者は増加傾向を強めている。

ただ、外国人が文化の違いから、ごみの出し方や騒音などで近隣とトラブルになる例が場所によって見られ、生活ルールの順守と社会的義務の遂行などを伝え、理解してもらうことなどが課題になっている。

同協議会では20年度に、両市でそれぞれ2000人の日本人、福生市で1000人、羽村市で500人の外国人にアンケートを行い、課題などを把握していく。両市で1回ずつ多文化共生講座を開き、課題の共有も図っていく。

多文化共生は、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、ともに生きていくこと。実現のために自治体や地域が果たす役割が模索されている。(岡村)