ワーケーションモデル事業 サテライトオフィス選定 健康指導もするサテライトオフィス「檜原おいねハウス」が内覧会

東京都は20日、ワーケーションモデル事業の受託事業者(サテライトオフィス)を発表した。拠点滞在型モデルとして「檜原おいねハウス」(檜原)、地域回遊型モデルとして「グッドライフ多摩」(立川市)、島しょ振興型モデルとして「式根島コワーキングスペース」(新島村)が選定された。グッドライフ多摩は奥多摩、御岳(青梅)、秋川渓谷(あきる野)、高尾(八王子)の4エリアでサテライトオフィスを運営する。

都は自然に囲まれたサテライトオフィスでリラックスして仕事をすることで、新たな価値観の創造や新しい働き方を体験できるとしてテレワークを利用したワーケーションを推進している。

同事業では前述の6つのサテライトオフィスで来年2月28日まで、無料でワーケーションを体験できる。(伊藤)

健康指導もするサテライトオフィス「檜原おいねハウス」が内覧会

複数人利用のウェブ会議部屋を見学し、佐藤さん(右)の説明を聞く見学者

東京都がワーケーションモデル事業を行うサテライトオフィスに選定された「檜原おいねハウス」(檜原村三都郷)で22日、内覧会が行われた。地元向けに施設を披露する初めての機会となり、近所の人や議員らが訪れた。

「おいねハウス」は㈱檜原ライフスタイルラボが運営するコワーキングスペース。代表の佐藤乃理子さんは産業医、神戸翼さんは医療政策の分野で活躍しており、オフィスを利用する企業向けに健康相談や健康診断の事後措置などの産業保健サービスを提供できるのが他のサテライトオフィスにはない強みだという。

2階建ての民家を改装し、Wi-Fiを完備。防音付きの個室(2席)や複数人で利用できるウェブ会議用の部屋を含め屋内外に31席を用意した。台所、シャワー、鍵付きロッカー、電動自転車などが利用できる。

見学に来た坂本義次村長は「心と体の健康という新たな切り口で檜原に人を呼ぶ選択肢が増えた」と新事業に期待を寄せる。佐藤さんは「都会の人はもちろんですが、近隣の人にも気軽にオフィスを使ってほしい」と話した。(伊藤)