子どもの朝食を通じ多世代交流「おひさまキッチン」開始 瑞穂町

子どもたちは朝食を食べた後、すぐに学校に向かう

瑞穂町の多世代間交流事業「おひさまキッチン」が2日、同町生涯学習センター(瑞穂第一小学校の敷地内)で行われた。子どもへの朝食の提供を通じて地域の人が関わり合うもので、ボランティアら20人が朝食を用意。登録した小学生や保護者ら42人が利用した。

この日のメニューはおにぎり、みそ汁、麦茶、バナナ。コロナ対策で個包装のおにぎりにし、室内の換気にも気を配った。配膳ボランティアが「おはよう」と子どもたちに声を掛けて誘導する。3年の大塚璃桃さんは「ツナのおにぎりがおいしい」と笑顔だ。

同キッチンは町のボランティア団体、民生委員、児童委員協議会、寿クラブ連合会、町内会・自治会、社会福祉協議会などが協力。JAにしたまは、麦茶とみそ汁を提供した。

同キッチンは11月から始まり、会員制で利用料金は子ども100円、大人300円。月に2回開催し、子どもに朝食の大切さを伝えながら地域の交流を深める。親子で参加した佐藤悠月さんは「感染症対策がしっかりして安心ですし、子どもは前の晩から楽しみにしていました。多くの人と触れ合える良い機会」と話した。

町は新型コロナ感染症終息後に、他地域でも同キッチンを増やし、一人暮らしの高齢者との交流の場としても使っていく考えだ。(山石)