檜原産のヒノキから精油抽出 香り専門のアットアロマ 移動式蒸留装置で

ヒノキの葉に水蒸気を送って精油成分を気化させ冷却。比重の違いで分離した精油を抽出

香りの専門ブランド、アットアロマ(世田谷区、片岡郷社長)は8日~10日、檜原産のヒノキの枝葉から精油を抽出した。蒸留装置を積んだトラック「モバイルアロマラボ」で現地を訪ね、アロマオイルの抽出作業を実演した。

洗練された外観が目を引く「モバイルアロマラボ」

アロマオイルの原料や製造工程を見せることでアロマの魅力を伝える。未利用資源を活用した商品開発で一次産業の活性化に貢献するという狙いもある。5月に取り組みを始め、これまでに兵庫のラベンディン、奈良の高野槇、高知のユズ、栃木のシソから精油を抽出した。

檜原では、村内の林業会社、東京チェンソーズが提供したヒノキの枝葉を使用。1回1時間ほどの蒸留で約50㌔の枝葉から精油100~200㍉㍑を抽出。3日間で約2㍑とれた。オイルは野性味のあるヒノキの香りがした。今後販売を予定しているという。

同社は国内外からアロマオイルを仕入れ、香りによるブランディングや空間デザインを手掛けている。オイルの自社製造は初めての試み。片岡社長は「オイルの製造工程は社員でさえ知らなかったこと。各地で作業実演し、興味を持ってもらえたら」と話した。(伊藤)