三頭大滝が全面結氷 払沢の滝はライブカメラで

南秋川最大の滝、落差約35㍍の三頭大滝(都民の森内、標高1079㍍)が9日、全面結氷した。付近の朝の気温は2日連続マイナス9℃と冷え込み、晴天続きで水量が少ないことなどが要因という。

檜原で凍る滝といえば、毎年「氷瀑クイズ」が行われる払沢の滝が有名。寒さ厳しい今年の冬は払沢の滝の全面結氷も期待されるが、折しも緊急事態宣言の期間中。クイズを実施する冬まつり実行委員会(高木健一委員長)は、凍った滝が人を集める材料になってはならないと、1日から続けてきたブログによる結氷率の公表を8日に中断した。

滝は冬の閑散期に人を呼び込む唯一の観光資源。新型コロナの感染急拡大でPRを取り止めなければならない事態に高木委員長は「凍った滝を多くの人に見てもらいたいが、今は感染拡大を防ぐのが優先」と複雑な心境を明かした。

払沢の滝の結氷状況は、村や観光協会の公式サイトからライブカメラで楽しめる。都民の森は臨時休園し、感染拡大防止に努めるとしている。(伊藤)