小正月の繭玉飾り 檜原村 小林家住宅
標高約750㍍にある山上の古民家、小林家住宅(檜原村藤倉)で9日、小正月の飾り付けが行われた。ツゲの木の枝の先端に上新粉で作った団子とキンカンを刺して飾った。
団子は繭玉を意味する。かつて多くの家が養蚕を営んでいた檜原では、繭がたくさんとれるよう願いを込め、1月15日の小正月に繭玉を飾った。2月3日の節分に合わせて飾り付け、一緒に祝う家もあったという。
村の委託を受けて住宅を管理する地域団体「大杉の会」の長田かよ子さん(69)は、「昔はキンカンではなくミカンを飾った。夜にこっそりミカンを食べ、翌日親に怒られたこともあった」と子ども時代を語ってくれた。
展示は20日頃まで。緊急事態宣言下でモノレールは運休中だが、見学はできる。(伊藤)