隠れ家でゆったり作陶教室「工房十二号館」 青梅市

小品の茶碗、カップ

青梅市長淵の「工房十二号館」(宮島正巳館主)はゆったりした空間と時間の中で趣味の陶器づくりを楽しむフリータイム制の体験教室。随時生徒を募集中。

宮島さんは1952(昭和27)年、埼玉県出身。国立千葉大学教育学部美術科を卒業。88年、青梅市に築窯した人間国宝で色絵磁器の藤本能道氏の弟子の高椅絋さんに出会い青梅に移住、築窯。その後、現在地に拠点を置く。

作陶歴45年。現代陶芸界の鬼才と言われた加守田章二(1933~83)系統の現代陶芸に所属。作風は白釉にシャープなデザインが特色。主に銀座松屋、立川高島屋、新宿京王デパートなどで個展を開催。青梅市立美術館、あきる野市のギャラリー土籠などで1~2年ごとに生徒展を開く。

シャープなデザインの自作を手に宮島館主

宮島さんは「隠れ家的な場所にある工房です。自分の好きなものを楽しんで作っていただければ」と話す。

予約制・少人数制。手びねり、ろくろ。粘土は志野、信楽の合成粘土。焼きは還元焼成で経験と時間が必要なため館主が行う。還元焼成とは窯の中を不完全燃焼させて焼く方法。渋く落ちついた感じに仕上がる。

水・木曜休館。10時~17時。入会金なし。1回(3時間)2500円。別途材料(粘土)費・釉薬費・焼成費(小品500円程度)等。初心者歓迎。見学自由(事前に要連絡)。駐車場有り。問い合わせは0428(24)8037まで。(吉田)