安兵衛桜に新たな命 五日市線各駅に苗木を植樹 JR東日本とあきる野市
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五日市線の各駅前にあり、「安兵衛桜」の名で親しまれているソメイヨシノから取り木で育てた苗木が、新たに各駅に植えられることになった。3月中に武蔵五日市駅、武蔵増戸駅近くの公園と市役所敷地内の3カ所に植樹するスケジュールが、あきる野市議会3月定例会議で明らかになった。12日の堀江武史議員の一般質問に市が答えた。
安兵衛桜は、西秋留村(現・同市牛沼)の坂本安兵衛が1925(大正14)年の五日市線開通を祝い、私財を投じて沿線各駅に植えた桜。近年、老木化に加え幼虫が木の中を食い荒らすクビアカツヤカミキリの寄生が確認されており、伐採が必須とされていた。これを受けJR東日本は取り木による苗木の育成に着手。25本が育った。
堀江氏は苗木植樹のスケジュールを質問。市は、駅近くの公園などの市有地に苗木を植える方針を示し、場所の確保ができた五日市、増戸駅には3月中に、残る3駅には21年度中に植樹するとした。新たに市役所にも苗木を植える。
市は植樹に際してイベントは予定していないが、地域住民に非常に親しまれている桜であることを鑑み、苗木のそばに木の由来を記したプレートを設置。市のウェブサイトで植樹の報告をし、市民への周知を図っていくという。(伊藤)