奥多摩町 古里駅 西村さんのカカシ 人口増加に貢献!?

洋風な顔立ちのカカシたち

古里駅から青梅街道沿いを10分ほど奥多摩方面へ歩くと、今話題になっているスポットがある。畑に洋風な顔立ちをした10人がピクリとも動かず立っている。道ゆく人は物珍しそうにし、写真を撮る人もいる。

自慢の盆栽と西村さん

不思議な光景を作り出したのは、畑で野菜を作る西村金次郎さん(77)。美容学校に通っていた孫に「ヘアカットの練習で使ったマネキンはいらないか」と聞かれ、2つほど引き取るつもりが、20個ももらうことになってしまった。

西村さんは「サル対策と思って畑に置いたが、まったく効果がなく困っている」と言いながら、「観光客に写真を撮っていいかと聞かれることもある」と、少し誇らしげな様子も見せた。

観光バスの運転をはじめ、ドライバー職を約50年間続けた西村さん。日本で行ったことがない場所は沖縄だけだそうで、自宅には観光地で買ったお土産物がきれいに飾られている。

金魚やメダカの飼育に原木椎茸の栽培と他趣味で、盆栽はプロ並みの腕前。何でも丁寧にこなす西村さんが作ったカカシたちの畑は、思いがけず町の話題スポットとなった。「奥多摩の人口がこの畑で少し増えたでしょ」と笑う。(鋤柄)