日の出町 Flowershop花時計が1周年 もっと暮らしに花を

平山代表(左)と田所店長

日の出町平井の「Flowershop花時計」(平山知志代表)が20日、開店1周年を迎えた。近隣の霊園参拝者向けの仏花を扱うほか、平山さんが長年花屋で培ったノウハウを生かし、店長の田所陽子さんと花のある暮らしを提案する。

平山さんは大手花屋に10年勤めた後、5年前に葬儀の花祭壇を扱う会社を立ち上げた。いつか一般向けの店舗を持ちたいと考えていたところ、秋川霊園の住職に「この辺りは花屋が少ないから、開店してはどうか」と言われたことをきっかけに真剣に開店を考えるようになった。

昨年4月、物件を決めた直後にコロナ禍で仏花を卸していた霊園が休園になり収入が激減。不安感はあったが、その分店舗作りに注力し昨年6月にオープンした。

花祭壇の一例

コロナ禍で自宅時間が増えたことで「家に花を飾りたい」という客や、近隣霊園に向かう客の仏花(550円)の販売が多く、祭壇の仕事と併せて頑張っているという。最近では橋本聖二前町長の祭壇を手掛けた。

当初は切り花のみの提供だったが、地域柄、庭を持つ人が多いことから最近は苗の提供や寄せ植えの提案を始めた。「もっと花を使ってできることがあるはず」という思いから、ペット用の「お別れ花」の提案を検討している。

「花を手に取ってもらえたときの反応が楽しく、仕事の原動力になっている。どんな仕事でも断らずにやり切ることを信条にしています」と平山さんは話す。

木曜、第1・第3水曜定休。営業時間は9時〜17時。問い合わせは042(588)4616まで。(藤野)