瑞穂町 誰でも乗れるコミュニティバス運行
瑞穂町は1日、コミュニティバスの運行を開始した。前日の9月30日、箱根ケ崎駅西口広場であった運行セレモニーには、町議や地域交通会議の委員ら約人が参加。町公式キャラクターみずほまるが描かれたバス車両もお披露目され、内覧も行われた。
町はこれまで障害者や高齢者、妊婦などの登録者が乗車できる福祉バスを運行してきた。町の公共交通はJRと民間の路線バスのみで、バスが通らない地域もある。そのため誰でも乗れる町民バスへのニーズは高く、2019年にはバス運行を求める3343筆の署名が町に提出された。
要望を受けて町は、公募委員や外部専門家を交えた地域公共交通会議を設置し意見交換を重ねてきた。コミュニティバスは民間バスが運行していない地域も運行し、通勤通学に配慮し朝夕は便数を増やし、鉄道との乗り継ぎを考えた時刻表となっている。
杉浦裕之町長は「多くの人にコミュニティバスのあり方を検討してもらい、地域の特性に合わせた車両と時刻表でのスタートとなる。実験運行から改良を重ね、本格運行につなげ、愛されるバスにしていきたい」と述べた。古宮郁夫町議会議長は町議会でのコミュニティバスの取り組みを報告。運営する立川バスの山田恭章社長は「運行管理を任され身の引き締まる思いだ。安全運転に努め瑞穂町になくてはならない交通機関にしていきたい」とあいさつした。
バスは中型(定員59人)、小型(定員29人)。箱根ケ崎駅を発着点として5コースを走る。日までは乗車無料。なお、福祉バスの運行は9月末日で終了した。(山石)