珍しい龍馬の漢詩など50点 幕末維新展第5弾 津雲邸で11月28日まで

珍しい龍馬の漢詩の掛け軸

青梅宿住江町の歴史資料館で国指定有形文化財の「津雲邸」(津雲薫館長)で11月28日まで明治維新に活躍した英傑らの書画、遺品、手紙など約50点を展示した「幕末維新展」第5弾が開かれている。

1階応接間に幕末の風雲児、坂本龍馬の珍しい漢詩の掛け軸がある。同郷の画家、公文菊僊が描いたブーツ姿の龍馬の肖像画も。

1階茶室に初代内閣総理大臣、伊藤博文が還暦祝いに嘉仁親王から下賜された漢詩(写し)と、感激した伊藤公が友人に宛てた巻紙がある。日本画家、川端玉章が描いた肖像画も。

2階大広間に江戸城明け渡しの大仕事を果たした幕臣、勝海舟の、軸に仕上げた後に入れた直しの文句が2箇所入った七言律詩の掛け軸を展示。

1階煤竹の間に新選組隊長、近藤勇の200両の借用証、新選組の保証書、津雲家の手に渡るまでの経緯を示す箱書き、勇が稽古用に用いた木剣3本がある。

そのほか木戸孝允(桂小五郎)が版籍奉還の早期実現を岩倉具視・三条実美両卿に協力依頼した巻紙、大山巌・捨松夫妻主催の鹿鳴館晩餐会招待状、佐久間象山の漢詩掛け軸、大村益次郎の山水画、剣客、榊原健吉の廃刀令後の焼き印入りの杖(ステッキ)、西南戦争などの時事漫画などを展示。

入館料500円、高校生300円。中学生以下無料。開館時間は金・土・日曜・祝日の10時~16時。問い合わせは0428(27)1260まで。(吉田)