青梅 木野下田んぼを愛する会 川を挟んで映画上映

スクリーンに映し出された映像が川面に映り、幻想的な景色に

青梅市木野下の休耕田で農業体験などの活動をしている「木野下田んぼを愛する会」(青柳英章会長)は10月31日、霞川を挟んだ対岸にスクリーンを設置し、遊歩道沿いの広場で上映会を開いた。約30人が集まり、粂田剛監督のドキュメンタリー映画「なれのはて」を約2時間鑑賞した。

地元商店がリヤカーで出店する「木野下田んぼマルシェ」の1企画として初めて実施。同所は数年前の護岸工事で扇形に階段が設置されている。劇場の客席のように見えることから「この場所にスクリーンを置いて映画を見たら面白いのでは」というメンバーの言葉をきっかけに企画が立ち上がった。

粂田監督は本職の映像ディレクターとして、ちゃんちき堂店主の久保田哲さんのドキュメンタリーを撮影したのを機に久保田さんと意気投合。初回を飾る上映作に粂田監督の作品が選ばれた。

青柳会長は「上映会は定期的に開催したい。木野下は田園風景が広がり、散歩におすすめの場所なので多くの人に来てもらえたらうれしい」と話した。

田んぼマルシェは次回28日に開催。上映会は今後、数カ月に1回程度続けていきたいという。(藤野)