あきる野に暮らす豊かさ描く 本紙連載の浅葉さん原画展 17日〜21日

鉛筆と絵筆で「あきる野の美」を描いた作品と浅葉さん

昨年9月から約1年間、本紙で「あきる野歴史ウォーク」の連載を担当した浅葉三男さん(75、同市瀬戸岡)の原画展が17日〜21日、五日市地域交流センター展示室(同市五日市)で開催される。

紙面に掲載したあきる野の樹木、寺社、集落など油彩で描いた挿し絵26点を、記事(抜粋)とともに展示する。絵の大きさに合わせ、1点ずつ手作りしたフレームが作品の趣を引き立てる。

浅葉さんは時事通信社勤務時代の1992年、横浜市から秋川市(現あきる野市)に転居。2008年に同社を退職後、11年までの3年間、西の風新聞社に勤務し、青梅担当記者として活躍した。

その間、ふらりと訪ねた商店で主との立ち話をまとめた風の「たうんトーク」や、青梅宿を特徴づける建物とそこに暮らす人を紹介した「青梅宿の景観をつくる」など、独自の切り口でまちの魅力を伝える連載を多く手掛けた。

退職後の11年から市の生涯学習講座などで水彩、油彩を学び、絵画団体「三土会」に所属する。並行して中央公民館の公開講座であきる野の歴史や風土に触れ、19年からは市民解説員としてボランティアガイドに従事している。

「あきる野歴史ウォーク」について浅葉さんは「郷土の歴史をほんの少しひもときながら、あきる野に住む魅力を再発見してみたいと取り組んだ」と説明。初の試みである原画展が見に来た人にとって「あきる野に暮らす豊かさを見つめ直すきっかけの一つにでもなれば大変有難く思う」としている。

展示時間は10時〜17時(初日13時〜、最終日15時まで)。問い合わせは090(3808)5913浅葉さんまで。(伊藤)