点灯をPRする打ち上げ花火。高所作業車から撮影し、インスタグラムでライブ配信した

冬の秋川街道を彩る日の出町大久野地区のイルミネーションが11月23日、始まった。打ち上げ花火やキッチンカーの出店もあり、家族や友達とイベントを楽しむ地域の子どもたちの姿が目立った。

17時の花火を合図に、かやくぼ交差点からあきる野市との境にある太平洋マテリアルまで約1・2㌔区間のイルミネーションが一斉に点灯。電球色の温かい光がまちを包んだ。街道沿いには地元グルメを提供するキッチンカー8店が点在して出店。18時にも花火が上がった。

地元有志でつくる大久野を明るくする会(濵中一之会長)の17年目の取り組み。今年初めて点灯区間の起点近くにある大久野中学校に無料の駐車場を設置。キッチンカーに立ち寄りながら歩いてイルミネーションを楽しんでもらう仕掛けを試みた。

キッチンカーでにぎわう街道

キッチンカーは数点ずつ毎週末に出店。点灯期間は来年1月15日までの17時~22時。クリスマス企画で12月25日にも花火を上げる。コロナ禍のイベントを盛り上げるため、「#大久野イルミ」でSNSに写真の投稿を呼び掛けている。(伊藤)

 

大久野で点灯 間もなく20年
話題のイルミスポット

大久野イルミの駐車場(大久野中学校)から向かいに目をやると、黄色いラーメン店「松華飯店」の奥に話題のイルミネーションスポットがある。肝要方面に抜ける道沿いでもあり、意外と交通量は多い。車を徐行しながら眺める人や、写真を撮って行く人も。

話題のスポットは大久野を明るくする会の草創期のメンバーSさん宅。「他人のやらないことをやりたい」と、独自にイルミネーションを始めて間もなく20年。2階建ての住宅全体に電球色の電飾を施し、家の前を光の列車が走る。

11月中の陽気のいい日を狙って飾り付ける。電飾は年々増え、専用の収納庫を用意するまでに。毎年、準備に取り掛かるまでは腰が重いが「やらないと1年が締まらない気がして」コロナ禍の昨年も休まず点灯した。

点灯期間は25日までの17時~21時ごろ。通行の邪魔にならなければ自由に撮影していいそうだ。(伊藤)