「戸倉の秋川」がのれんに あきる野 戸倉しろやまテラス

玄関ののれん。淵の名前だけでなく「トンビ石」などの遊び場の名も

かつての小学生、教員らが描いた秋川の地図がのれんになった。あきる野市の戸倉しろやまテラスの玄関に、「戸倉の秋川」と題したのれんがこのほど登場した。戸倉地区にある淵と、生息する魚の名前が記されており、地域の自然を知る手がかりになる。

戸倉しろやまテラスは、廃校になった戸倉小学校を活用した研修・宿泊施設。川の地図は、描かれた時期は不明だが、児童らが手掛けたものとして学校に保管されていた。施設の開業前、校舎の活用法を話し合う地域の会議でこの絵が話題に上り、「のれんなどにして披露しては」という意見が出たが、実現を見ずにきた。

「そのことがずっと気にかかっていた」とセンター長の柴原健一さん。この夏、施設を訪れたデザイン会社&design(同市五日市)の志藤奈津子さんに相談すると、制作を引き受けてくれた。志藤さんが原図にはない魚のイラストを加えてのれんが完成。10月半ばごろから玄関に飾られている。

柴原さんは「地域の方の望みをようやく形にできた」と、長年の課題が片付きほっとしたという。(伊藤)