あきる野 五日市産「ぷよっ娘とまと」配送販売スタート

「一度食べたらやみつきになり、他のトマトが食べられないという人もいます」と宮下社長
「一度食べたらやみつきになり、他のトマトが食べられないという人もいます」と宮下社長

 あきる野市五日市小庄の水田地帯の一角にあるビニールハウスでM・Farmの宮下豊彦社長(53)が皮まで柔らかい「ぷよっ娘トマト」を育て、260㌘500円で販売している。1月から100㌘パックが12個入った段ボール1箱3500円(送料込み)の配送販売を始めた。

 宮下社長が同地でミニトマトの品種「プチぷよ」を育て始めて5年が経った。柔らかくて食感がいい反面、傷つきやすいため、これまで直売か近隣に卸すのみだった。このほど適当な容器が見つかり、配送を始めた。時間が掛かるとトマトが傷むため、配送範囲は翌日午前中に到着する1都6県のみ。毎週8箱を買い上げる客もいるという。

 以前は「五日市トマト物語」という名前で販売していたが商標登録できなかったため、このほど「ぷよっ娘とまと」に改称し、新しいロゴマークを作った。日本神話で赤雁に乗って各地に穀物の種を配って回ったとされている「オトゴサヒメ」をモデルにしたマークだ。

新しいロゴマーク
新しいロゴマーク

 宮下社長は進行性の目の難病を患っている。決まった場所に決まったものが置いてあるハウス栽培は適職だと感じているが、将来的には事業継承も考えているという。

 配送希望は3日前まで。オンラインや電話での申し込みも受け付けているが、「納得して購入してもらうため、できれば一度来場して試食してほしい。ぜひ一度ハウスに足を運んでほしい」としている。

 直売は10時〜15時、不定休。公式サイトは「五日市 プチぷよ」で検索。問い合わせはサイトのメールフォームまたは電話090(2762)3578まで。(藤野)


*バックナンバーは弊社事務所で1部220円で販売しています